はじめに

前回の記事で興が乗ってしまい、日本で売られていないギターについてまた書きたくなってしまいました。
今回紹介するのはIbanezのRGのPrestigeグレードの「RGR5221」です。
実はこのギター、2020年頃に日本で売っていたようなのです。
しかし、現在はIbanezの日本の公式サイトからは姿を消し、検索しても日本で新品を手に入れるのは無理のようです(デジマート等で検索した限りでは中古もヒットしませんでした。リアル店舗に置いてあるかもしれませんが...)。
Ibanezの非公式Wikiによれば、製造国は日本(フジゲン製)なのに
販売地域はアメリカ大陸・オセアニア / アジア・アフリカ / 中国 / ヨーロッパ / 米国・カナダとのことです。
スペックや見た目を見るだけでも垂涎ものなのに、あまりにもったいない...

スペック

neck type: Super Wizard HP5pc Maple/Wenge neck
top/back/body: Ash topAfrican Mahogany body
fretboard: Bound Macassar Ebony fretboardOff-set Mother of Pearl dot inlay
fret: Jumbo Stainless Steel fretsPrestige fret edge treatment
number of frets: 24
bridge: Gibraltar Standard III bridge
string space: 10.8mm
neck pickup: Bare Knuckle Brute Force (H) neck pickupPassive/Ceramic
bridge pickup: Bare Knuckle Brute Force (H) bridge pickupPassive/Ceramic
factory tuning: 1E,2B,3G,4D,5A,6E
strings: D'Addario® EXL110
string gauge: .010/.013/.017/.026/.036/.046
nut: Graph Tech® BLACK TUSQ XL® nut
hardware:color: Cosmo black

特徴

フレット

  • さすがPrestigeだけあって、ステンレスのジャンボフレットが標準装備です。
  • なおかつフレットエッジの処理もされているらしく、運指の邪魔にならず弾きやすそうで手がうずうずしてきます。

ネック

  • 構造はメイプルとウェンジの5層です。ウェンジという木材はかなり堅いらしく、同じく堅いメイプルとの合わせ技でかなり強度が高そうです。
  • シェイプはSuper Wizard HPというもので、1フレット地点の厚みが17mmで12フレット地点が19mmと、Wizardシェイプの中でも最薄のようです。どんな握り心地がするのか非常に気になります。

ピックアップ

  • Bare KnuckleというメーカーのBrute Forceというピックアップが乗せられています。あまり聞き覚えの無いメーカーですが、メタルなどの激しい音楽にマッチした高出力のピックアップだそうです。高出力と聞いただけでメタラーの自分の心はざわつきます。ブリッジミュートを効かせた低音弦のリフを弾きたくなります。

指板

  • マカッサルエボニーという高級な木材が使われています。非常に硬くサウンドも硬質、エッジのきいたドンシャリ感のあるサウンドがするんだとか。このギターを触っていたら目の保養ならぬ指の保養になるんじゃないでしょうか。

ボディ

  • トップ材にアッシュが、その下にアフリカンマホガニーが使われています。
    アッシュ材はテレキャスターやストラトなどに使われている堅くて明るい音が、
    対してマホガニーはレスポールなどに使われている柔らかくて暖かい音がそれぞれ特徴的です。その対照的な特徴を持つ二つの木材が合わせ技で、中音域が豊かになるらしいです。イメージ的にはベジットとかゴジータみたいな感じだと思います。
  • ちなみにアフリカンマホガニーは一般的なマホガニー材の代用品として使われているものらしいです。名前だけではわかりませんね。

ブリッジ


コントロール部分

  • コイルタップスイッチで、ハムバッカーだけでなくシングルコイル出力でも音を出せるようです。大は小を兼ねるとはこのこと。


ペグ

  • Gotoh社製のマグナムロックペグが使われています。ハードテイルのギターにはロックペグが標準装備されているのをよく見かける今日この頃です。

インレイ

  • サイドのポジションマークが暗闇で光るLuminlay side dot inlaysで、明暗どちらの明るさでも高い視認性が保証されるようです。余談ですが、指板を覗き込まずサイドのポジションマークを当てにしながら演奏をすれば姿勢が良くなってステージ映えが良くなると聞いたことがあります。


その他

  • ギタセレによれば、日本で販売されていたとき(2020年の2月頃)の金額は231,000円のようです。現在(2025年)の情勢で販売されているならもっと高いくなるんじゃないでしょうか。全体的に高級な木材やパーツふんだんに使ってで20万台は非常に安いように思えてしまいます。
  • このギターを見てまず目を引くのが、メインカラーに使われているオレンジの色だと思います。あまりオレンジ色のギターは見かけないので、ステージ等で結構目立つことができるんじゃないでしょうか。ただ、このギターで下手くそだったら目も当てられませんが...

動画



ワウペダルの紹介動画ですが、RGR5221が使われています。



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